花は古くから人々の関心と注目の的になってきました。季節ごとに多彩な花々が咲き誇るさまは芸術家をも魅了し、作品制作の重要なインスピレーションの源になっています。花は人々の人生を象徴し、芸術家のそのつどの内面世界を映し出す鏡のような存在でもあり続け、花の姿、その無垢な生命力、花の佇まいと草木の姿、植物と森に咲く花の自然は、今日に至るまで多くの画家の作品創作の意欲をかき立て、勇気づけてきたといえるでしょう。
本展覧会は、2019年の春の到来にちなみ、花と植物をめぐる多彩な絵画、ドローイング、写真、立体を紹介するものです。当館が過去に開催した企画展に出品いただいた作家、片山みやび、中山明日香、山田脩二をはじめ、寺門孝之、増田妃早子、FUKEなどによる花のイメージをめぐる独創的な作品を紹介します。それぞれの作家のかけがえのない感受性によってとらえて、千変万化の表情をみせる花の戯れと植物と遊ぶなかで創作した刺激的な作品の魅力に迫ります。