本展覧会に合わせて、横尾氏は新たな新作を手がけました。故郷西脇をイメージした紙漉き作品、Y字路作品シリーズの発想の原点となった西脇市上本町の椿坂Y字路の家屋を黒一色で塗り込めた立体作品をもとに描いた絵画等、本展のために素晴らしい新作を数多く制作いただきました。横尾氏の最新作を見せたいという作家の想いのもと、出品作の半分以上を初公開の新作で構成した見どころ満載の内容の展覧会となっています。
本展は、横尾忠則が捉えた「想い出の中の西脇」と、「西脇の今の姿」との重ね合わせから生まれた世界、バイロケーションの多次元的な交響のさまをテーマにした展覧会です。作家を夢見て育ったかつての西脇の風景は、時代とともに失われていきましたが、「横尾忠則」という記憶の器、私という「淵」を通じて、Y字路シリーズ等の絵画、ドローイング、紙漉きコラージュ等の新作を含めたグラフィックワークに登場しています。自由奔放に過去と今と未来が溶け合ってスパークしてきらめく夢、光る記憶のまちへの関心から生まれた絵画、当時の資料等を紹介し、西脇から始まった横尾芸術の秘密とエッセンスに迫ります。