山田脩二は1939年兵庫県武庫郡鳴尾村に生まれ、桑沢デザイン研究所に学び、グラフィックデザイナーを志して印刷工場の現場に身を投じた後、職業カメラマンとして主に建築写真のジャンルで活躍しました。同時に日本各地を旅して人々の生業と暮らしの表情、常滑などのやきものの産地の製造現場、都市と地域をカメラに収めました。それらの集大成写真集『山田脩二・日本村1969-1979』は、高度成長によって新旧が激しく混じり合う、常に変容してやまない日本の姿が映し出された貴重なドキュメントとして注目を浴びました。1982年以降は淡路島の瓦の産地、津井に移住して瓦師(カワラマン)となり2007年南あわじ津井の瓦衆と《達磨窯プロジェクト「脩」》を立ち上げ、達磨窯の復興・築窯し、いぶし瓦を焼き続けながら、全国に点在する炭焼きの現場、日本の津々浦々の写真も撮り続けています。
本展は、淡路移住以降の写真の仕事を中心に紹介し、淡路の達磨窯との出会いが生む独創的な‘‘山田瓦”の仕事、写真も瓦も焼いて、裏と表の‘‘焼き具合”に徹底的にこだわる山田脩二の人生の旅そのものの魅力を紹介します。
