折り紙は、時代をこえて多くの人々に愛され親しまれてきた日本の代表的な伝承文化といってよいでしょう。最近では、「ORIGAMI」という言葉が国際的に普及し、古くからの折り紙の伝統を未来につなぐ新しい試みが大きな注目を集めています。次々にアーティスト、デザイナー、建築家、エンジニア、数理科学者が、紙を「折る」というシンプルな行為のなかから、見たこともない宝石のような新しいアートとデザインの領域を切り拓いています。 折り紙の世界は、今や新しい知見の発見や実験的な造形表現を促す、創造のプラットフォームとなったといえるでしょう。

本展は、現代美術家藤原志保が手がける和紙・墨・折りの造形による作品、国際的に活躍する現代版画家木村秀樹による、遊び心と詩的で先鋭な空間感覚にあふれる最新の「Charcoal」シリーズ、発明家でもあり、多面体や展開構造体のプロジェクトを手がける建築家阿竹克人の仕事、紙を折る前に折り目を設計することによって独自の世界を拓いた前川淳の折り紙の代表作を一堂に展示します。

折り紙と芸術家との刺激的なインターセクションと交流から生まれた新しい伝統、先端的で実験的なアートとデザインをぜひお楽しみください。