へそ地点が大移動!?




 東経135度、北緯35度の交点、「日本のへそ」地点が、2002年4月1日に移動したのを皆さんはご存じでしょうか。

 これは、改正測地法が2002年4月1日に施行されたためです。従来の経緯度表記は、日本測地系という基準で計られたものでしたが、改正測地法では、世界測地系という新しい基準を用いています。経緯度の基準が変わるため、同じ経緯度では400mほどのずれが出てきます。

 なぜこのようなずれが出てくるのでしょう。地球は丸いとよく言われますが、実際にはまん丸ではなく、極半径(地球の中心から北・南極まで)よりも赤道半径(地球の中心から赤道まで)の方が少し長く、極端に言うとミカンのような形をしています。そして、地球の表面は平らではないので、基準の取り方によって地球の中心の位置も変わってしまいます。経緯度は、地球の中心から見た角度の表示ですから、地球の中心がずれるともちろん経緯度の数値も変わってしまうのです。

 東経135度、北緯35度の交点、「日本のへそ」ももちろん移動します。旧のへそ地点から見ると、新しいへそ地点は、南東方向に約438m離れたところになります。

 「日本のへそ」を売りにしている西脇市にとってこれは大問題!!でもご安心ください。実は、平成元年に、「日本のへそです 大作戦」として、国土地理院の協力のもと、GPS測量によるへそ地点を求めてあります。厳密に言えばGPS測量はWGS系という基準で決められていて、世界測地系はITRF系という基準で決められています。しかしふたつの差はほとんどありませんので、GPSによるへそ地点がほぼ新しいへそ地点に等しいといえるでしょう。また、地殻変動などにより、地形は常に変化していますので、センチメートル単位で正確な地点を求めるのもあまり意味のあることではないでしょう。




 いずれにしても、同じ地球を計るにもいくつかの基準があり、その違いによって400mもずれてしまうということから、地球は私たちの考えているよりも丸くないということがわかりますね。

 世界測地系への移行について、詳しいことは国土地理院のホームページにある世界測地系移行の概要 をごらんください。

  

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