宇宙の神秘 天体写真ギャラリー  
星雲・星団編


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 太陽系は、銀河系の中にあります。銀河系とは、太陽のような星たちが1000億個も集まった星の大集団です。この大集団の中には、いろいろな星があります。太陽のように働き盛りの星、燃料を使い果たし、まもなく死んでしまう星、生まれたての星・・・。何の変化もないように見える夜空の星ですが、何十億年という長い目で見ると、そこには生と死のドラマが繰り返されているのです。銀河系に潜む、いろいろな見どころをご紹介しましょう。

いて座付近の天の川
 5月7日、久々に星を見に出かけました。最初の観測予定地の岡山県北部は曇っていたため、岡山と兵庫の県境あたりまで南下しました。移動の甲斐あって、最高の天気!頭上から南の空へと続く天の川を見ることができました。
 写真は、いて座方向の天の川です。天の川の光をかくすように複雑に入り組んだ暗黒星雲が見えます。そして、天の川に沿って星団や星雲が散らばっています。双眼鏡で天の川をずっと眺めていると、次々に星雲や星団が飛び込んできて、とてもおもしろいです。皆さんも、これからキャンプなどで夜空の暗いところに行かれた時には、双眼鏡で夜空を眺めてみてください。

 D70+24mmレンズ 10分露出2枚をコンポジット 撮影地:岡山県美作市 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
夏の大三角と天の川
 皆さんは、七夕のものがたりをご存じですか?天の川を隔てて織り姫と彦星が住んでいて、1年に1度、7月7日の夜にだけ会えるというお話です。この七夕ものがたりは、夜空の星からつくられています。写真の左上に写っている明るい星が織り姫星(こと座のベガ)で、右下に写っているのが彦星(わし座のアルタイル)です。そしてその2つの星の間に写っている光の帯が「天の川」です。
 その天の川の中、画面左下にある明るい星がはくちょう座のデネブで、ベガ、アルタイル、デネブの3つを結んでできる大きな二等辺三角形が「夏の大三角」です。
 昔は夜空が暗く、天の川は当たり前のように見えていたそうですが、現在では日本中どこを探しても街灯りの影響がないところはないというくらい夜空が明るくなってしまい、本物の天の川を見たことがある人はほんの一握りではないでしょうか。
 6×7カメラ 55mmF=4 20分露出 撮影地:岡山県美作市 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おうし座のかに星雲 M1
 冬の星座、おうし座の角の先にある惑星状星雲です。赤いひものようなものがかにの足に見えるということで、「かに星雲」と呼ばれています。(でも、81pの望遠鏡でもかにには見えないのですが・・・昔はよっぽど空が暗かったのでしょうね)この天体は、超新星爆発という、壮絶な最期を遂げた星の姿です。太陽よりもずっと重たい星は、燃料を使い果たすと一気につぶれ、その反動で大爆発をおこし、宇宙に飛び散ってしまうのです。1054年に木星ほどの明るさで星が輝いたという記録が残っています。これがかに星雲のもとになった超新星爆発です。かに星雲は今も宇宙へと広がっているのだそうです。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 冷却CCDカメラ LRGB合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
みずがめ座の球状星団 M2
 球状星団とは、読んで字のごとく球状(ボールのようにまん丸い)星団(星のお団子)です。銀河系の渦巻きの外にある、数十万個の星の集まりです。テラ・ドームの望遠鏡では、無数の星が集まっているようすがはっきりわかり、人気があります。みずがめ座のM2は、ペガスス座のM15と並び、秋の代表的な球状星団です。地球からの距離は、約5万光年です。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 冷却CCDカメラST-237A L:1分×5枚 RGBそれぞれ2分×1枚
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
りょうけん座の球状星団 M3
 M2と同じ球状星団ですが、春の夜空の代表的な球状星団です。冬の間は球状星団がほとんど見られないのですが、M3を見ると春の訪れを感じることができます。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 冷却CCDカメラST-237A L:1分×5枚 RGBそれぞれ2分×1枚
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
さそり座の球状星団 M4
 夏の南の空に、さそり座があります。サソリの胸のあたりに、赤くギラギラ光る1等星があります。「火星の敵」という意味のアンタレスです。アンタレスを双眼鏡で見てみると、アンタレスの少し右側に、ぼんやりとした光が見えます。これが球状星団M4です。距離が約1万光年と比較的近いので、小さな望遠鏡でも星々が分解して見えます。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 3分露出を6枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
へび座の球状星団 M5
 これも球状星団です。M3は地球から約5万光年も離れたところにありますが、M5は約半分、2万5千光年ほどのところにありますので、M3よりは星々が分解して見えます。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
さそり座の散開星団 M6
 さそり座は、アンタレスを中心としたS字形の星の並びです。いちばん先は毒針の形に折れ曲がっています。毒針の周辺は、天の川が濃い部分にあたるのですが、その中に肉眼でも2カ所明るい部分があります。そのうち右上の方が散開星団M6です。双眼鏡では、たくさんの星が集まっているようすがよくわかります。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 1分露出を10枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
さそり座の散開星団 M7
 M6の左下に見える散開星団で、双眼鏡ではまるで宝石箱をひっくり返したような美しさです。散開星団は、銀河系の中にあります。オリオン星雲のようなガスの雲から一度にたくさんの星が生まれ、その星たちがガスを吹き飛ばした後に、集まっている所なのです。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を10枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いて座の干潟星雲 M8
 さそり座の東(左)側に、いて座があります。6つの星が北斗七星のような形に並んだ南斗六星が目印です。南斗六星の柄の部分の右側に双眼鏡ではぼんやりとした光が見えます。干潟星雲、M8です。大型の双眼鏡では、ガスの雲と宝石のような散開星団(NGC6530)が重なり、非常に美しい眺めです。M8は、宇宙に浮かんだガスの雲で、その中から新しい星が生まれてくる場所です。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 2分露出を11枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
へびつかい座の球状星団 M9
 へびつかい座にある小型の球状星団です。M5と同じ約2万5千光年ほどのところにありますが、M5の直径が約130光年あるのに対し、M9の直径は、半分以下の約50光年しかありません。20pの望遠鏡では星に分解してくれません。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 1分露出を14枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
へびつかい座の球状星団 M10
 へびつかい座のちょうどまん中あたりにある球状星団です。地球からの距離は約1万6千光年です。球状星団としては近いところにあるので、20p以上の望遠鏡なら星々に分解して見えます。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を13枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
たて座の散開星団 M11
 いて座とわし座の間に、肉眼では天の川がひときわ濃くなったように見える部分があります。小さな雲が浮かんでいるように見えることから、スモール・スター・クラウド(小さな星の雲)と呼ばれることもあります。この辺りが、盾をかたどった「たて座」です。双眼鏡では、画面いっぱいにザラザラと星が散らばったように見えます。その中に、ひときわたくさんの星が集まっているのが、散開星団M11です。小型の双眼鏡では、ひとかたまりに見えてしまいますが、大型の双眼鏡や望遠鏡では、無数の星たちが集まっている姿が、まるで球状星団のように見え、美しい眺めとなります。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を11枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
へびつかい座の球状星団 M12
 へびつかい座にある球状星団で、M10の少し西側にあります。地球からの距離は約2万光年です。へびつかい座には球状星団がたくさんあり、メシエ天体だけでもM9、M10、M12、M14、M19、M62、M107の7つがあります。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を12枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ヘラクレス座の球状星団 M13
 ヘラクレス座にある球状星団です。北半球では最も美しいといわれています。地球からの距離は約2万5千光年です。大型の望遠鏡で見ると、無数の星たちが群れ集まっているのがわかり、ため息が出るほど美しい眺めです。この粒ひとつひとつが太陽と同じような星ですから、この中にはきっと生きものがいる星もあることでしょうね。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
へびつかい座の球状星団 M14
 へびつかい座にある球状星団で、M10の東側にあります。地球からの距離は約3万光年です。M10やM12と比べると距離が遠く、視直径が小さいため、恒星状に見えます。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を13枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ペガスス座の球状星団 M15
 秋の夜空に羽ばたくペガススの鼻先にある球状星団です。M13が西に傾くころ、頭の真上に見えていますので、秋の観望会の最も美しいみどころです。M13に比べると星が集中していて、テラ・ドームの天体望遠鏡では、まさに無数の星が群れているようすがわかり、感動的です。地球からの距離は約5万光年といわれています。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 冷却CCDカメラST-237A L:1分×5枚 RGBそれぞれ2分×1枚
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
へび座のわし星雲 M16
 双眼鏡で天の川をさかのぼっていくと、たくさんの星雲、星団が飛び込んできます。M8から視野を北(上)に移動していくと、ぼんやりとした光が縦に2つ並んだものが見つかります。M16とM17です。上側がわし星雲、M16です。大型の双眼鏡では、たくさんの星が集まった散開星団がよくわかりますが、星雲はほとんど見ることができません。しかし、写真に撮ってみると、散開星団のバックに赤い星雲が姿を現します。星雲の中には、暗黒星雲という黒い柱のようなものがあり、ハッブル宇宙望遠鏡が神秘的な星の誕生現場を見せてくれました。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 2分露出を9枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いて座のオメガ星雲 M17
 7倍の双眼鏡では、M16と同時に見ることができます。M16の少し下側にあるのがM17です、赤いガス星雲がギリシャ文字のΩ(オメガ)の形に似ていることから、Ω星雲と呼ばれています。(首を左に傾けて見るとそう見えなくもないかな?)望遠鏡では、星雲のひときわ濃い部分がよく目立ち、水に浮かんだ白鳥の姿に見えるので、スワン星雲と呼ばれることもあります。(写真を逆さまに見るとわかるでしょう?)
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 2分露出を10枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いて座の三裂星雲 M20
 いて座の干潟星雲のすぐ北側、双眼鏡では同じ視野の中に少しぼんやりした光が見えるのですが、それが三裂星雲、M20です。赤い星雲を暗黒星雲が3つに引き裂いたように見えるので、その名が付いたのですが、私は写真を見るたびにシュークリームを思い出してしまいます(食いしん坊?)。望遠鏡でもなかなかその姿を見ることは難しいのですが、写真では赤い星雲と、青い星雲のコントラストが非常に美しい天体です。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 2分露出を11枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いて座の球状星団 M22
 いて座の南斗六星のすぐ東側にある球状星団です。地球からの距離は約1万光年と近く、小型の望遠鏡でもくらい星が無数に集まった球状星団らしい姿を楽しむことができます。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いて座の見どころ
 写真には、無数の星がちりばめられていますが、このつぶつぶ一つ一つが太陽のように自分で光っている星です。この星たちが、肉眼ではぼんやりとした光の帯「天の川」として見えるのです。無数の星が集まった天の川に、M8、M20が並んでいます。M20の左上に星が集まっている部分は、散開星団M21です。夏の天の川にそって双眼鏡を動かしていくと、無数の星をバックに、次々に星雲や星団が視野の中に飛び込んできます。双眼鏡をお持ちの方は、ぜひ見てください。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 2分露出を11枚合成したものをモザイク合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いて座の散開星団 M25
 いて座の南斗六星の北側にある散開星団です。双眼鏡で見るとまばらに星が集まっているのわかりますが、望遠鏡では星がまばらで星団らしく見えません。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を14枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
こぎつね座のあれい星雲 M27
 夏の大三角の中に、こぎつね座があります。暗い星ばかりで、星座の形をたどるのは非常に難しいのですが、あれい星雲があるため、とても有名な星座です。あれい星雲は、太陽のような星が死んでしまった後に残る星の幽霊です。「あれい(亜鈴)」とは、ダンベル体操に使う鉄アレイのことですが、それよりはかじったリンゴのような形に見えますね。双眼鏡でも見ることができます。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 3分露出を10枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いて座の球状星団 M28
 いて座の南斗六星の2番目に光るいて座λ星のすぐそばにある球状星団です。地球からの距離は約1万5千光年と近いのですが、視直径が小さく、恒星状に見えます。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
はくちょう座の散開星団 M29
 はくちょう座の十字架の中心に光るγ星のすぐ近くにある散開星団です。まばらに星が集まっていますが、天の川の中にあるため、まわりにはたくさんの暗い星や暗黒星雲があります。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
やぎ座の球状星団 M30
 やぎ座にある球状星団です。やぎ座は逆三角形をしていますが、いちばん左上に光るδ星から少し南に下がったところにあります。視直径が小さい上に、南中高度が低いので、星つぶに分解して見るのは少し難しいでしょう。地球からの距離は、約4万光年です。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 冷却CCDカメラST-237A L:2分×5枚 RGBそれぞれ3分×1枚
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ペルセウス座の散開星団 M34

 勇者ペルセウスは、顔を見ただけで恐ろしくて石になってしまうという怪物メデューサを退治した帰りにアンドロメダ姫を助けるのですが、右手にメデューサの生首を持った姿で描かれています。β星のアルゴルは赤く輝く有名な食変光星ですが、そのすぐ近くに散開星団M34があります。満月ほどの大きさがありますので、7倍程度の双眼鏡でも十分に楽しめます。

 12.5p屈折望遠鏡(fl=740mm F=5.9) ASA800ネガフィルム 30分露出
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ふたご座の散開星団 M35
 兄のカストルと弟のポルックスの双子が仲良く肩を組んでいる姿をかたどった星座がふたご座です。夜空では、1.6等級のカストルと、1.1等級のポルックスから平行に2列の星の並びが見えます。そのカストルの足元に、散開星団M35があります。約300個ほどの星が見かけ上満月ほどの大きさのところに集まっている姿は双眼鏡でも楽しめます。すぐ隣には、星が小さく集まった散開星団NGC2158があり、M35と同時に見ることができます。

 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 2分露出を23枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ぎょしゃ座の散開星団 M36
 冬の夜空で頭の真上に輝く黄色い1等星がぎょしゃ座のカペラです。カペラと4つの星でできるゆがんだ5角形がぎょしゃ座の大まかな形です。このぎょしゃ座の中に、M36・37・38という散開星団のトリオがあります。まずM36ですが、3つ並んだ散開星団の真ん中にあります。星の数は3つの中でいちばん少ないのですが、5p程度の双眼鏡でも見つけることができます。大型の双眼鏡や、倍率の低い望遠鏡ではたくさんの星が集まっているようすがよくわかります。

 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 2分露出を11枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ぎょしゃ座の散開星団 M37
 ぎょしゃ座の散開星団トリオの中で最も端、ふたご座に近いところにM37があります。3つの中で最も星数が多いのですが、明るい星が少ないため、小型の双眼鏡ではぼんやりとした星雲状に見えます。しかし、夜空の暗いところで大型の双眼鏡や倍率を下げた望遠鏡で見ると、かすかな星が無数に集まり、まるで銀の砂をまいたような美しさです。私は3つの中ではM37がいちばん好きです。

 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 2分露出を14枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ぎょしゃ座の散開星団 M38
 トリオの中で反対の端にあるのがM38です。ぎょしゃ座のちょうど中心部にあり、ただでさえ星が多い部分ですが、その中でもひときわ星が集まっているところがM38です。小型の双眼鏡でも星が集まっているように見えますが、大型の双眼鏡や倍率の低い天体望遠鏡では、色とりどりの星たちが集まり、まさに宝石箱のような美しさです。

 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 2分露出を12枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おおいぬ座の散開星団 M41
 おおいぬ座のシリウスの南側にある球状星団です。双眼鏡でシリウスを見て、そのまま下に動かしていくと、簡単に見つけることができます。双眼鏡でもたくさんの星が集まっているのがわかります。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を10枚合成 撮影地:にしわき経緯度地球科学館 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
オリオン星雲(M42)
 オリオン座の腰のベルトにあたる三ツ星の下に、3つの星が縦に並んでいるように見えるのが小三ツ星です。夜空の暗いところで小三ツ星のあたりを見ると、ぼんやりとした光のしみが見えることがあります。これがオリオン星雲です。双眼鏡や低倍率の望遠鏡では、鳥が羽を広げたような形の淡いガスが見えます。写真ではつぶれてしまっている星雲の中心部を望遠鏡で見ると、トラペジウムと呼ばれている4重星が見えます。この星たちは、オリオン星雲のガスの中から生まれてきた赤ちゃんの星だと考えられています。すばる望遠鏡などによる赤外線を使った観測では、トラペジウムの他にも星雲の中で生まれつつある星がたくさん見つかっています。

  10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 3分露出を5枚合成 撮影地:兵庫県神埼郡神河町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
かに座の散開星団 M44
 冬の星座、ふたご座と、春の星座、しし座のちょうど真ん中あたりに、肉眼でもぼんやりとした光が見えることがあります。これは、かに座の甲羅の部分にある散開星団、M44の姿です。双眼鏡ではたくさんの星が集まっているのがよくわかります。望遠鏡で見ると、星々がまばらで星団という感じがしなくなってしまいます。
 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 2分露出を14枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おうし座の散開星団 M45(すばる)
 清少納言が枕草子に「ほしはすばる」と詠った美しい星団です。最近では、国立天文台がハワイに建設した「すばる望遠鏡」が話題になっていますね。ぱっと見るとぼんやりした光に見えるのですが、よ〜く目をこらすと、肉眼でも6個から8個くらいの星が集まっているのが見えます。大型の双眼鏡では、たくさんの青い星たちが画面いっぱいに広がって見え、感動的です。「すばる」とは、「統(す)ばる(集まるという意味)」から来た名前だそうです。

  10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 3分露出8枚合成 撮影地:兵庫県神埼郡神河町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
とも座の散開星団 M46
 シリウスの東側、淡い冬の天の川の中に、散開星団M46とM47があります。双眼鏡では2つを同時に見ることができます。M46は暗い星がびっしりと集まっています。星団の中に見える丸い星雲は、惑星状星雲NGC2438です。

 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 2分露出を3枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
とも座の散開星団 M47
 とも座の散開星団コンビで西側にあるのがM47です。M46と比べると、星がまばらに広がっているように見えます。

 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 2分露出を3枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
とも座の散開星団 M50
 おおいぬ座のシリウスとθ星を結んだ先に、散開星団M50があります。双眼鏡では簡単に見つけることができます。夜空の暗い所では肉眼でも見えます。

 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 2分露出を9枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
カシオペア座の散開星団 M52

 カシオペア座から少し天の川を進んだところに、散開星団M52があります。M34に比べると小さくまとまっていますので、双眼鏡よりも望遠鏡の方が楽しめます。右上の方に赤いガス星雲が写っていますが、これはNGC7635という天体です。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
かみのけ座の球状星団 M53
 かみのけ座α星のすぐ近くにある球状星団です。距離は約6万光年と球状星団の中では遠いのですが、小さくまとまっているので、双眼鏡でもよくわかります。望遠鏡では星が集まっているようすを見ることができます。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
こと座の球状星団 M56
 こと座の主要な星の並びとはくちょう座のくちばしに輝くアルビレオとの間にある球状星団です。天の川の端にあり、たくさんの暗い星の中に丸くぼんやりと浮かぶ姿を楽しむことができます。地球からの距離は約4万5千光年です。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
こと座の惑星状星雲 M57
 リング星雲の呼び名で有名な惑星状星雲で、テラ・ドームの望遠鏡では名前のとおりリング状の姿を見ることができます。見かけの大きさが小さく、双眼鏡では少し広がった星のようにしか見えません。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
かに座の散開星団 M67
 M44と同じかに座にあるのですが、M44の方が有名で、あまり知られていない散開星団です。でも、大型の双眼鏡や望遠鏡では、暗い星が宝石を散りばめたように輝く美しい姿が楽しめます。冬の夜空にはたくさんの散開星団がありますが、天の川の窓にあたる春の夜空にはめずらしい美しい星団です。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) ASA800ネガフィルム 20分露出 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
や座の球状星団 M71
 夏の大三角のアルタイル(わし座)とデネブ(はくちょう座)を結んだ線の近くに、や座があります。天の川の中に小さくまとまった形は案外目立ちます。M71は、矢の軸の所にひっそりと隠れています。双眼鏡でも、星がいくつか集まっているようすがわかります。球状星団としては星がまばらで、散開星団のような姿ですが、たくさんの星が群れ集まっていて、周りに見える天の川の星たちと相まって、宝石箱のように美しい眺めとなります。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ペルセウス座の惑星状星雲 M76
 勇者ペルセウスが振りかざした剣の先あたりにある小さな惑星状星雲です。細長く明るい部分がこぎつね座のあれい星雲に似ていることから、「小あれい星雲」とも呼ばれています。よく見ると、明るい部分から両側にリング状の淡いガスが広がっています。小さい上にかなり淡いので、なかなか思うように写ってくれません。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 冷却CCDカメラST-237A L:3分×5枚 RGBそれぞれ5分×1枚
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
オリオン座の反射星雲 M78
 天体観測会に来られたお客様から時々質問があります。「ウルトラの星って本当にあるんですか?」ウルトラマンのふるさとは、M78星雲でしたね。このM78星雲、本当にあるんです!しかも、星座の中で最も有名なオリオン座にあります。オリオン座の方向には、ガスやチリがたくさん集まった分子雲というものが広がっています。M78星雲は、その分子雲の中で生まれた星が周りのガスを照らして光っているところです。

 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO800 2分露出を19枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ヘラクレス座の球状星団 M92
 ヘラクレス座の球状星団といえば、腰の部分にあるM13がとても有名ですが、足下にあるM92も忘れてはいけません。M13に比べると大きさも星の数もかないませんが、その分球状星団らしい姿を楽しむことができます。地球からの距離は、約2万8千光年です。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を15枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
へびつかい座の球状星団 M107
 へびつかい座にある球状星団で、へびつかいの脚のあたりにあります。距離は約2万光年ですが、視直径が小さく、小型の望遠鏡では恒星状に見えます。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0を1600mm相当にトリミング) 赤外改造デジタルカメラ 1分露出を14枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いっかくじゅう座の散光星雲 NGC2261
 下のクリスマスツリー星団(NGC2264)のすぐ近くに、NGC2261があります。逆三角形で先が明るく光っている姿は、小さなほうき星のようですね。星雲の先に光っている星は、ガスやチリの雲の中から生まれようとしている星です。その星から出る光が周りのガス雲を照らして光っています。約9等から14等まで、不規則に明るさを変えるふしぎな天体です。とても小さく暗いので、なかなか星雲状の姿には見えてきません。この星雲は、1916年にハッブル(ハッブル宇宙望遠鏡で有名ですね!)が発見したので、ハッブルの変光星雲と呼ばれています。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 冷却CCDカメラST-237A L:3分×5枚 RGBそれぞれ5分×1枚
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いっかくじゅう座のNGC2264
 ふたご座のポルックスの足元に、散開星団NGC2264があります。とがった三角形がさかさまのクリスマスツリーを連想させてくれますね。大型の双眼鏡ではかわいらしい姿を楽しむことができます。このあたりには大きな赤いガス星雲があって、一部が青く星の光を反射しています。画面下側の星の下、赤いガス星雲の中に円錐状に見える黒い部分は、コーン星雲という暗黒星雲です。

 20p反射望遠鏡(fl=760mm F=3.8) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 2分露出を40枚合成 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
はくちょう座の網状星雲

 秋になって西の空に傾いたはくちょう座は、西の地平線にささる十字架のように見えます。十字架の左側の星のすぐ近くに、網状星雲があります。図鑑などを見るとよく写真が載っていますが、実際に見るのはなかなか難しく、暗い空の下で、大型双眼鏡や大きめの望遠鏡で何とか見える程度です。天の川の中にあるため、まわりに無数の星が見えています。

 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 3分露出を5枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ペルセウス座の二重星団

 カシオペア座からペルセウス座の方へ少し離れたところに、夜空の暗いところでは肉眼でもぼんやりとした光のシミのようなものが見えます。双眼鏡で見てみると、2カ所に星が集まったように見えます。これがペルセウス座の二重星団です。大型の双眼鏡や低倍率の望遠鏡では、数え切れないくらいの星が画面いっぱいに広がり、息をのむような美しさです。

  10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 3分露出を5枚合成 撮影地:兵庫県神埼郡神河町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
はくちょう座の北アメリカ星雲
 南の空から夏の天の川をたどっていくと、頭の真上あたりで、天の川に大きな羽を広げたはくちょう座に出会います。白鳥のしっぽに光る1等星、デネブは、夏の大三角のひとつですが、そのデネブのすぐ脇に、肉眼でも天の川が濃くなった部分がわかります。その部分を写真に撮ってみると、赤いガス星雲が写ります。形が北アメリカ大陸に似ていることから、北アメリカ星雲と呼ばれています。見れば見るほど似ていますね。
 10p屈折望遠鏡(fl=400mm F=4.0) ASA800ネガフィルム 30分露出 撮影地:兵庫県多可郡加美町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
みずがめ座のらせん星雲 NGC7293
 みずがめ座にある大きな惑星状星雲です。見かけの直径は満月の半分ほどもあります。ただし、とても淡いので相当暗い空でしか見ることができません。赤いガスがらせん状に見えるため、らせん星雲と呼ばれています。らせんの中心に見えている小さな星は、星雲の元となった星の燃えかすで、白色わい星と呼ばれています。白色わい星は余熱で光っていて、時間が経つと冷えて光を出さなくなります。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 冷却CCDカメラST-237A L:3分×5枚 RGBそれぞれ5分×1枚
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
オリオン座の馬頭星雲
 オリオン座の三ツ星のいちばん東(左)側の星の近くに、馬頭星雲があります。淡く広がる赤いガス星雲の中にある黒い部分が、馬の横顔に見えるので、馬頭星雲と呼ばれているのです。この黒い部分にはガスがないのではなく、逆にガスやちりがたくさん集まっていて、バックの星雲の光を隠してしまっているのです。空の良いところでフィルターを使えば見えると言われていますが、私はまだ見たことがありません。

  10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ ISO1600 3分露出を8枚合成 撮影地:兵庫県神埼郡神河町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
オリオン座のモンキー星雲
 オリオン座というよりも、ふたご座の足元に近いところに、モンキー星雲があります。その名のとおり、赤いガス星雲をよく見ると、右を向いたサルの横顔に見えてきませんか?(おでこのあたりが孫悟空にも似ていますね)星雲のまわりには、無数の星たちが写っていますが、これは星雲が天の川の中にあるためです。この星ひとつひとつが太陽のような星ですから、そのまわりには地球のように生きものがいる星があるかもしれません。

 12.8p屈折望遠鏡(fl=770mm F=6.0) 赤外改造デジタルカメラ ISO3200 60秒露出を26枚合成
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
いっかくじゅう座のばら星雲
 冬の大三角の中に、頭に1本の角を持つ伝説の動物「ユニコーン」をかたどった星座、いっかくじゅう座があります。暗い星ばかりで、私自身形をたどってみたこともありません。その星座の中に、美しいばら星雲があります。写真では、赤いばらの花のようなガス星雲の姿がよく映ります。星雲の中心には、散開星団NGC2244が重なって見えています。望遠鏡や双眼鏡では、NGC2244は美しく見えるのですが、まわりのガスはほとんど見ることができません。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 赤外改造D50 3分露出×2枚コンポジット 4枚の画像をモザイク合成
 撮影地:兵庫県神埼郡神河町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)


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