西脇周辺の自然 ネイチャーフォトギャラリー  
昆虫編

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西脇周辺の昆虫

オオセイボウ ハチ目 セイボウ科

 蝶の庭でアサギマダラの撮影をしていた時、青く輝く虫が飛んできました。オオセイボウです。今まで標本しか見たことがなかったのですが、生きている姿はまさに飛ぶ宝石です。
 ホトトギスの花には目もくれず、ヒヨドリバナの花から花へ飛び回っていました。
 とても美しい蜂ですが、スズメバチの巣やトックリバチの巣に卵を産んで、その幼虫のえさとして用意してある虫を食べて成長するちゃっかり者です。

 fl=300mm F=6.3 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

ホシホウジャク チョウ目 スズメガ科

 蝶の庭に咲いている花には、蜜を求めていろんな虫がやってきます。この日はホシホウジャクがやってきました。
 花から花へ忙しく飛び回っては上手にホバリングをしながら長い口吻を伸ばしてせっせと蜜を吸っていました。
 その姿はまるで小さなハチドリのようですね。

 fl=300mm F=5.6 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:奥田 亜希子(地球科学館)

オオスカシバ チョウ目 スズメガ科

 ホシホウジャクにそっくりですが、こちらは翅が透明なオオスカシバです。ホシホウジャクと同じようにホバリングして花の蜜を吸います。
 子どものころ、花壇に植えられているアベリアの花の蜜を吸っている姿を見て、エビフライみたいな虫がいる!とびっくりしたのを思い出しました。
 翅は最初は鱗粉がついているそうですが、鱗粉を落とすことで透明になるそうです。

 fl=300mm F=6.3 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

キンモンガ チョウ目 アゲハモドキガ科

 蝶の庭でフジバカマやヒヨドリバナが満開です。アサギマダラが来ていないか観察していると、黒と黄色の小さなチョウを見つけました。
 羽を広げた大きさは3センチくらい。とりあえず写真を撮って、図鑑で調べてみましたが、チョウのところには載っていません。念のためガのところも見ましたが、載っていませんでした。
 インターネットで調べてみると、やはりチョウではなくガの仲間で、キンモンガでした。チョウとガの分類は難しいですね。

 fl=300mm F=5.6 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

アサギマダラ チョウ目 タテハチョウ科

 テラ・ドーム玄関前に、ボランティアの皆さんが管理してくださっている「蝶の庭」があります。昨年秋ごろからいろいろな蝶が観察できる庭を目指して整備が始まったのですが、最初に植えていただいたのが、アサギマダラが好むフジバカマでした。
 10月6日、そのフジバカマに待望のアサギマダラがやってきて、吸蜜していました。翅の浅葱色がとてもきれいですね。
 アサギマダラは旅をする蝶として知られていて、春に信州などの高原にやってきて繁殖し、そこで生まれた個体が秋に移動をはじめ、沖縄や台湾、中には中国本土まで飛んでいくのだそうです。

 fl=300mm F=5.6 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:奥田 亜希子(地球科学館)

カラスアゲハ(♂) チョウ目 アゲハチョウ科

 山道を車で走っていると、大型の黒いアゲハチョウがひらひらと飛んでいました。よく見ると、羽の内側がキラキラと青く光っているのが目に留まり、急いで車を停めて見に行きました。
 しばらく見ていると、同じところをくるくると行ったり来たりしていて、時々道の端にとまって吸水しています。
 近づいても逃げる様子もなく、ずっとポーズを決めてくれていたので、ゆっくりと観察することができました。黒い羽に青や緑、紫の光る点がちりばめられていて、とても美しく、思わず息をのんでしまいました。

 170mmF=5 撮影地:丹波篠山市 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

アオサナエ(♂) トンボ目 サナエトンボ科

 へそ公園の園路脇に、緑色のトンボがとまっていました。写真を撮って、調べてみると、アオサナエという種類のようです。
 何だか、バイクみたいでかっこいいですね。

 300mmF=5.6 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

シオカラトンボ(♂) トンボ目 トンボ科

 へそ公園の園路を、トンボがパトロールしていました。しばらく見ていると、縁石にとまってくれたので、写真を撮りました。
 シオカラトンボのメスかなと思いましたが、黄色い部分が少し青っぽい色をしていることから、未成熟なオスのようです。

 300mmF=5.6 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

ニホンカワトンボ(♂) トンボ目 カワトンボ科

 朝、家の裏の木漏れ日の中で、茶色い羽のトンボが何匹もひらひらと舞っていました。太陽の光が当たるたびにキラキラと光り、幻想的な眺めでした。
 水色の体も、角度によって緑色に光って見えたり、金属でできた乗り物を想像してしまいますね。
 ニホンカワトンボのオスのようです。

 300mmF=5.6 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

ニホンカワトンボ(♀) トンボ目 カワトンボ科

 茶色い羽のカワトンボに混じって、透明な羽のものを見つけました。
 違う種類のトンボかなと思って撮影しましたが、調べてみるとニホンカワトンボのメスのようです。

 300mmF=6.3 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

ダビドサナエ(♂) トンボ目 サナエトンボ科

 家の庭で、梅の葉に止まったトンボにもう1匹が体当たりをしているのを見かけました。しばらく争ったあと、決着がついたのか1匹は飛び去り、1匹が葉に止まりました。
 近づいてみると、細い腹の小型のトンボでした。そっと写真を撮って、後で調べてみると、ダビドサナエのオスのようです。
 緑色の目が太陽の光を反射して光っているのがきれいでした。

 55mmF=9 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

ハラビロトンボ(♂) トンボ目 トンボ科

 へそ公園のヒラドツツジの枝に、ずんぐりむっくりしたトンボが止まっていました。近づくとぱっと飛び立ってしまいますが、しばらくするとまた同じ枝に帰ってきます。この場所がお気に入りなのでしょうか。
 顔が水色と黄色に光って、とてもきれいです。
 調べてみると、ハラビロトンボのオスでした。

 170mmF=6.3 撮影地:日本へそ公園 撮影者:奥田 亜希子(地球科学館)

チャバネセセリ チョウ目 セセリチョウ科

 加東市から受け入れたトライやるウィークの中学生とへそ公園内の自然観察をしました。
 身近なところにもいろいろな植物や昆虫を見ることができます。
 チャバネセセリがキツネノマゴの花から花へ忙しく飛び回りながら蜜を吸っていました。

 28mmF=3.6 撮影地:日本へそ公園 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
アオスジアゲハ

 5月11日、西脇周辺はいいお天気だったのですが、とても風が強い日でした。
 テラ・ドームの裏口を出たところで、木の葉にとまりじっと風に耐えているアオスジアゲハを見つけました。
 ひらひらと飛んでいるのは見たことがありましたが、こんなに近くでじっくりと見たのは初めてです。よく見ると、青い筋のところは透き通っていて、透過してくる光がとてもきれいでした。

 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
アオスジアゲハ

 風が少しやんだ時、少しだけ飛んでまた帰ってきました。今度は羽を広げてとまってくれました。
 黒と青緑色のコントラストがとてもきれいで、見とれてしまいました。
 風の思わぬプレゼントですね。

 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ナナホシテントウ

 草むらで、せっせと動き回るナナホシテントウを見つけました。小さくて丸い体と赤と黒の模様がかわいらしく、虫は苦手だけどテントウムシはかわいい!という方が多いですね。でもさわると足の付け根から何とも言えないイヤなにおいのする黄色い液体を出すので、私はちょっと苦手です。てんとうは漢字で書くと「天道」で、太陽の意味があります。てんとう虫とは、太陽に向かっていく虫という意味です。てんとう虫の動きを見ていると、草をどんどん昇っていって、てっぺんまで登ると羽を広げて飛び立ちます。なるほど〜。
 撮影地:へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ツマグロヒョウモン(メス)

 公園内を歩いていると、ひらひらと飛んでいた蝶が目の前にとまって羽を休め始めました。タテハチョウ科のツマグロヒョウモンです。近づいても逃げるようすもないので、すぐそばで撮影することができました。黒、オレンジ、白、そして角度によって青く光って見えたりと、あまりの美しさにしばし見とれてしまいました。

 撮影地:へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
オカトラノオの蜜を吸うツマグロヒョウモンのオス

 西光寺山は、標高713mとそれほど高い山ではありませんが、登山口から2kmほどで標高差500mほど登らないといけないので、かなり厳しい道のりです。最後の坂を上り終えると、山頂のさわやかな風とすばらしい眺めが待っています。晴れた日には遠く明石海峡大橋や淡路島の姿を見ることもできます。
 山頂でひと休みしていると、ツマグロヒョウモンのオスがたくさんいて、オカトラノオの蜜をせっせと吸っていました。ツマグロヒョウモンはメスの方が模様がきれいですね。
 撮影地:西脇市西光寺山 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
オカトラノオの蜜を吸うツマグロヒョウモンのオス

 山頂でさわやかな風に吹かれながらひらひらと舞うたくさんの蝶を見ていると、別世界に来たような気がしました。登ってよかったぁ(疲れたけど・・・今日はふとももがイタイ >_< )
 ツマグロヒョウモンは羽を広げて止まるので、なかなか裏側を見せてくれませんが、羽を閉じた瞬間にシャッターを切ることができました。表側とはまた違った美しさがありますね。
 
 撮影地:西脇市西光寺山 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ツマグロヒョウモンのさなぎと前蛹

 へそ公園の草むらで、ツマグロヒョウモンのさなぎを見つけました。とげとげ部分が金色に光ってふしぎですね。
 さなぎの下では、もう1匹の幼虫がさなぎになる前の前蛹でぶら下がっています。
 しばらくして見に行くと、前蛹もさなぎになっていました。
 
 スマートフォンで撮影 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ベニシジミ

 へそモニュメントの足下で花を探していると、ヨモギの葉の上でベニシジミが羽を休めているのを見つけました。ちょっと失礼して写真を撮らせてもらいました。羽の色や模様ひとつひとつに何か意味があるのでしょうか?そんなことを考えていると、生きものの不思議さを感じてしまいますね。

 撮影地:へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)

ツバメシジミ チョウ目 シジミチョウ科

 杉原川の河川敷で、きれいな青色のチョウをみつけました。石の上にとまって羽を広げてじっとしています。
 そっとカメラを近づけて撮影させてもらいました。
 ツバメシジミという種類で、後ろ翅についた小さなしっぽが特徴です。

 スマートフォンで撮影 撮影地:西脇市西田町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ゲンジボタル♂

 雨上がりの朝、玄関前のバラの葉っぱで、オスのホタルが羽を休めていました。昨日は雨だけではなく、強い風も吹いていたので、建物の近くの葉っぱにとまったのかもしれませんね。
 昼に見ると、カミキリムシのような触角と、赤い胸が特徴的ですね。

   撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ゲンジボタルの光

 西脇市を流れる畑谷川は、ホタルの名所として数年前からたくさんの方が見に来られます。ホタルは自然の生きものですので、その数は色々な条件で変わっていきます。ここ数年は残念ながらとても数が少ない状態でした。昨年の台風で川が増水し、今年はホタルがいなくなるのではと心配しましたが、例年並みのホタルが飛んでいて、安心しました。
 それにしてもホタルほど現物と写真の違いがある被写体もめずらしいですね・・・
 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
カノコガ

 公園内を花を探して歩いていると、草の葉の上に、少し変わったハチのような虫がとまっているのを見つけました。黒い体に2本の黄色い線が鮮やかです。そして黒い羽に水玉模様の透明な部分があり、なかなかおしゃれな虫だと思い、写真を撮りました。調べてみると、ハチではなくガの一種で、カノコガという種類です。身を守るためにハチの姿をまねていると考えられています。
 撮影地:へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ナツアカネ

 家の前にある草むらで、ナツアカネが日光浴をしていました。しっぽをピンと上に向けてとまり、近づいても逃げる気配が無いので、思い切り近づいて撮影してみました。ナツアカネは代表的な赤とんぼですが、最初は写真のように赤くありません。秋が近づくと次第に赤く変わっていくのです。  
 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
マユタテアカネ♀
 
 へそ公園の草むらで、翅を休めるトンボを見つけました。
 アキアカネかなと思って写真を撮ったのですが、調べてみると顔に黒い模様があるのでマユタテアカネの雌のようです。
 
 28mmF=6.7 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
クツワムシ
 
 へそ公園の通路を歩いていたら、草むらからクツワムシが飛び出してきました。長い触角を動かしながらじっとしていたので、そっと近づいて写真を撮りました。
 
 28mmF=11 撮影地:日本へそ公園内 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)


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