宇宙の神秘 天体写真ギャラリー  
銀河編


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 私たちの太陽系は、1000億個もの恒星の大集団、銀河系の中にあります。そして、宇宙には、銀河系と同じような星の大集団が、無数に存在しているのです。そんな銀河系以外の銀河たちの姿をご紹介します。

アンドロメダ座の銀河 M31

 私たちの銀河系のお隣の銀河が、アンドロメダ座のM31です。暗いところでは肉眼でも見ることができます。私たちの銀河よりも少し大きく、2000億個もの星の大集団です。おとなりというと近い気がしてきますが、光の速さでも200万年以上もかかってしまうほど遠いところにあります。ですから、今見ている姿は200万年以上も前の姿ということになります。すごいですねぇ。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) ASA800ネガフィルム 60分露出
 撮影地:兵庫県神埼郡大河内町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
さんかく座の銀河 M33

 私たちの太陽系は、太陽と同じような恒星が1000億個ほど集まった銀河系の中にあります。宇宙には、私たちの銀河系のような星の集まり「銀河」がたくさんあります。さんかく座の銀河、M33もそのひとつです。写真ではよく写るのですが、非常に淡く広がっていますので、双眼鏡や望遠鏡でも見つけるのは結構難しい対象です。

 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0) 赤外改造D50 5分露出×3枚コンポジット
 撮影地:兵庫県神埼郡神河町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
りょうけん座の子持ち銀河 M51
 渦巻銀河の腕が小さな銀河につながっているようすが、手をつないだ親子のように見えることから、子持ち銀河と呼ばれています。空の暗いところで、大型双眼鏡や望遠鏡で淡い腕がつながっているのが見えると感動的です。この2つの銀河は、実際に衝突していて、今後お互いの重力で星々がバラバラに飛び散ってしまうと考えられています。約4000万光年彼方で起こっている宇宙のドラマです。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 3分露出を7枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
かみのけ座の黒目銀河 M64
 しし座のしっぽの星「デネボラ」と、北斗七星の脇に光る3等星「コルカロリ」のちょうど中間くらいのところに、たくさんの星が集まっているところがあります。この部分はMel.111とよばれる散開星団で、この星団自身がかみのけ座にあたります。Mel.111の西側に、黒目銀河M64があります。ぼんやりとした楕円形の中に、暗黒星雲があり、黒目のように見える特徴的な形をしています。大型の双眼鏡でも黒目はほとんど見えず、32p反射望遠鏡で初めて黒目銀河らしい姿に出会えました。
 12.5p屈折望遠鏡(fl=740mm F=5.9) ASA800ネガフィルム 60分露出
 撮影地:兵庫県多可郡加美町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
しし座の銀河トリオ M65・M66・NGC3628
 しし座流星群で一躍有名になったしし座。神話ではネメアの森に住む人食いライオンで、ヘラクレスに退治されて星座になったとか。ライオンの後ろ足にあたるθ(シータ)星とι(イオタ)星の間に、銀河トリオM65・M66・NGC3628があります。夜空の暗いところでは、M65とM66が並んでいて、それを底辺とする2等辺三角形の頂点に淡いNGC3628があるのがわかります。写真で見ても、3つの銀河がそれぞれにちがう形をしていて、おもしろいですね。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 3分露出を7枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
うお座の渦巻銀河 M74
 うお座にある渦巻銀河です。私達の銀河系も真上から見るとこのような姿に見えると考えられています。(棒渦巻銀河であるという説もあります)銀河の腕の部分は、星が活発に生まれていて、若い星が多いので青く見えます。そして銀河の中心部分は年老いた星が多く、オレンジ色に見えます。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0)+冷却CCDカメラ L・R・G・Bそれぞれ2分露出を5枚コンポジット
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
くじら座の渦巻銀河 M77
 くじら座にある銀河で、実際の大きさはかなり大きく、直径が約17万光年もあると考えられています。しかし、距離が約5000万光年と遠いため、見かけは小さく、小さな望遠鏡ではまわりの恒星と区別がつきにくい天体です。この銀河はとても活発に活動しているセイファート銀河と呼ばれるもので、腕の部分に比べて中心がとても明るいことがよくわかります。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0)+冷却CCDカメラ L画像3分×5枚 R・G・Bそれぞれ5分
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おおぐま座の銀河 M81・M82
 春の夜、頭の真上を見上げると、有名な星の並び「北斗七星」が見つかるでしょう。ひしゃくの水をすくう部分の一番先にあたるα(アルファ)星と、3番目のγ(ガンマ)星を結び、アルファ星側に同じくらいの長さで延長したあたりに、M81とM82の2つの銀河が並んでいます。美しい渦を持ったM81に対して、暗黒帯が複雑に入り組んだM82の対比がおもしろいペアです。最近の研究では、M81とM82は、お互いの重力の影響を受けていて、特にM82では爆発的に星が生まれて、宇宙空間に水素ガスを噴き出している姿がとらえられています。広い宇宙で、銀河どうしの衝突はそれほどめずらしいことではないようです。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0)+ 赤外改造D50 3分露出×3枚コンポジット
 撮影地:兵庫県神埼郡神河町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おおぐま座の渦巻銀河 M81
 おおぐま座にある渦巻銀河で、双眼鏡でも見ることができます。20p以上の望遠鏡では、楕円形に広がる姿を見ることができます。地球からの距離はおよそ850万光年です。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0)+赤外改造D50 3分露出×3枚コンポジット
 撮影地:兵庫県神埼郡神河町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おおぐま座の不規則銀河 M82
 おおぐま座にある不規則銀河です。不規則銀河とは、渦巻や楕円形などの整った形ではない銀河のことです。M82は細長い形に見えますが、中心部分では爆発的に新しい星が生まれていることがわかっています。すぐそばにあるM81の重力の影響だと考えられています。地球からの距離は、約850万光年です。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0)+ 赤外改造D50 3分露出×3枚コンポジット
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
うみへび座の棒渦巻き銀河 M83
 うみへび座は、星座の中で最も長く、全て昇りきるまでに8時間もかかってしまうほどです。このうみへび座のしっぽに近い方に、棒渦巻き銀河M83があります。銀河には色々な形があるのですが、大まかには渦を巻いている渦巻銀河と、渦を巻いていない楕円銀河、複雑な形の不規則銀河があります。このうち、渦を巻いているものの中にも、中心のバルジと呼ばれる部分から直接腕が出ているものと、バルジの両側に棒状の構造があり、その先端から腕が出ている棒渦巻き型のものがあります。M83は棒渦巻き型の典型的な形をしています。私たちの銀河系は渦巻き型だと考えられていましたが、最近は棒渦巻き型かもしれないという観測結果も出ているようです。
 12.5p屈折望遠鏡(fl=740mm F=5.9) ASA200リバーサルフィルム 45分露出
 撮影地:兵庫県多可郡加美町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
かみのけ座の渦巻銀河 M100
 しし座のしっぽに輝く2等星レグルスと、北斗七星の脇に光るりょうけん座のコルカロリを結ぶ線上に、たくさんの星が集まって光っている部分があります。この星の集まりが、かみのけ座です。かみのけ座にはたくさんの銀河があつまっていて、M100もそのひとつです。望遠鏡でも淡く広がる腕を見るのはむずかしいのですが、写真では渦巻銀河を上から眺めた姿がよくわかります。地球からの距離は、約4000万光年です。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0)+冷却CCDカメラ L画像5分×5枚 R・G・Bそれぞれ5分×2枚
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おおぐま座の渦巻き銀河 M101
 上のM83は棒渦巻き型銀河の典型的なものでしたが、こちらは渦巻き型銀河の典型M101です。紐にぶら下げて回転しながら火を噴き出す「回転花火」に似ていることから、回転花火銀河と呼ばれることもあります。大きく広がった淡い腕はなかなかの難物で、夜空の暗いところでもぼんやりとした光にしか見えません。画像には、大きく広がる腕に沿ってピンク色の点がいくつも見えていますが、これは、オリオン星雲のように新しい星を生み出している部分です。地球からの距離は約2300万光年です。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 3分露出を7枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
からす座のソンブレロ銀河 M104
 春の南の夜空に、4つの3等星が小さな4角形に並んでいるのがからす座です。まわりに明るい星が少ないので、案外目に付きます。四角形の左上に光るδ(でるた)星から北へ星をたどっていくと、ソンブレロ銀河、M104が見つかります。ソンブレロとは、メキシコの人がかぶるつばの大きな帽子のことです。大型の天体望遠鏡では、小さなレンズ状の光の中に、横一線に黒い暗黒帯が入っているようすが案外よく見えます。
 12.5p屈折望遠鏡(fl=740mm F=5.9) ASA200リバーサルフィルム 60分露出
 撮影地:兵庫県多可郡加美町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おおぐま座のふくろう星雲M97と銀河 M108
 春の夜空の目印、北斗七星。この星の並びは北極星やいろんな星を探すのに役立ちますね。また、北斗七星の周辺には、たくさんの銀河があり、北斗七星の星からたどっていくと見つかるものもたくさんあります。ひしゃくの先から2番目の星、β(ベータ)星からγ(ガンマ)星側へ少し離れたところに、M97とM108があります。M97は、銀河系の中の恒星が一生を終え、宇宙に広がっていく姿で、シャボン玉の泡のような丸い光の中に、2つの黒い部分があり、フクロウの顔のように見えることからふくろう星雲と呼ばれています。夜空の暗いところで大型望遠鏡にネビュラフィルターを付けてフクロウの顔に初めて出会ったときにはうれしかったですね。少し離れたところには、銀河M108がありますが、小さくて淡いその姿は、存在がわかる程度にしか見えませんでした。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 3分露出を7枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おおぐま座の渦巻銀河 M108
 北斗七星の先から2番目に光るβ星。そのすぐ脇に渦巻銀河M108があります。低倍率の望遠鏡ではすぐ脇のふくろう星雲M97と一緒に見ることができますが、とても小さく暗いため、銀河らしい姿を見るのはむずかしいでしょう。地球からの距離は約2500万光年と言われています。
 20p反射望遠鏡(fl=800mm F=4.0)+冷却CCDカメラ L画像5分×5枚 R・G・Bそれぞれ5分×2枚
 撮影地:兵庫県西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
おおぐま座の渦巻銀河 M109
 春の夜空の目印、北斗七星。ひしゃくの底にあたるおおぐま座γ(ガンマ)星のすぐ脇に、M109があります。小さく淡いため、γ星の明るさに負けてなかなか見るのはむずかしい天体です。しかし、拡大して撮影すると、中心に棒状の構造を持つ美しい棒渦巻銀河であることがわかります。地球からの距離は約3000万光年と考えられています。
 10.2p屈折望遠鏡(fl=605mm F=5.9) 赤外改造デジタルカメラ 3分露出を7枚合成 撮影地:西脇市住吉町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)
ちょうこくしつ座の銀河 NGC253

 秋の南の空に、くじら座という星座があります。くじらといっても、今の鯨ではなく、アンドロメダ姫を襲おうとしている海の怪物、ティアマトの姿です。しっぽの辺りに光るオレンジ色の星「デネブカイトス」から南へ少し下ったところに、ちょうこくしつ座の銀河、NGC253があります。大型の双眼鏡や望遠鏡では、細長い光のシミの中に複雑な暗黒帯が入りこんでいるようすがわかります。

 12.5p屈折望遠鏡(fl=740mm F=5.9) ASA800ネガフィルム 45分露出
 撮影地:兵庫県神崎郡大河内町 撮影者:高原 摂竜(地球科学館)


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